今まで散々「高性能扱いされていたZEH水準」がとうとう最低基準になる日が近づいてきた。
国土交通省の「住宅性能表示制度の見直しについて」の資料に現在検討中であることが記載されており、おそらく現実となるだろう。
今回見直されるのは「一次エネルギー消費等級」と「断熱性能等級」のふたつ。家の省エネ性能と快適性に関わってくる大事な基準だ。

家買う時デザイン重視の人多いよね

家の省エネって何か分かりにくいしなぁ
家の性能は数値と等級を見ればわかる。
そしてここ数年で等級の見直しはかなり行われた。
今回の見直しは3段階で区分されるのでかなりわかりやすくなる。
これから家づくりをする人は住宅メーカー選びの判断基準になるので是非チェックしてほしい!
一次エネルギー消費等級の見直し
上限解放
家の省エネ性能を表す「一次エネルギー消費量等級」はZEH水準の等級6(BEI≦0.8)が最高等級となっているが戸建て住宅では約86%が最高等級を取得している(R5年度実績)

ほとんどの家が最高等級じゃ
この基準の意味無ぇ

じゃあ上限解放すっぞ
そこで今回発表されたのが更なる省エネ性能が必要になる等級7と等級8の追加だ。等級が上がる程、省エネ性能が上がるという事になる。
等級6はほとんどの新築戸建てが達成できる基準に対して、等級8は頑張らないと達成できない丁度いい基準値となった。
最高等級を最低等級に
そして今回追加で発表された内容が話題となっている。

約9割が等級6なんだったら
ここを最低等級にするぞ
今まで最高等級であった等級6を最低等級にする案が出てきたのだ。


最高等級のZEH水準です (ドヤッ

それ最低等級やで
こんな未来がもう近づいているのだ。
断熱性能等級も見直しに
ZEH水準が最低等級に
断熱性能等級の見直しは前々から言われていたが、改めて資料が発表され現実味が増してきた。
以前はZEH水準である等級5が最高等級であったがR4年10月に上位等級である等級6と等級7が追加されている。
現在検討されているのはZEH水準の等級5を最低基準にしようという案だ。


ZEH水準がコスパ最強です

それ最低等級やで(2度目
こんな未来が近づいているのだ。
ちなみに住宅先進国は日本の基準値より遥かに厳しい。見直し後の新等級2以上の断熱性能がないと家を建てる事が出来ない。

先進国に追いつくのはまだまだ先だな
これからの家づくり
ZEH水準が最低等級になるのはわかった。
じゃあどうすればいい?って人に向けての内容。
目指すはGX志向型住宅
今家づくりを検討中の人はまずはGX志向型住宅を目指そう。
現基準で言うと「断熱等級6」「一次エネルギー消費等級8」がGX志向型住宅に該当する。
住宅支援補助金で比較すると「ZEH水準住宅が40万円」に対して「GX志向型住宅は160万円」と120万円もの差がある。

補助金やるから高性能の家を建てろ。
と政府が言っている。
省エネ設備の採用や高断熱仕様により購入金額は高くなるが、そのぶん暮らし始めてからの光熱費は安くなり快適性も向上する。
GX志向型住宅についての記事はコチラ
GXは高いよって人は
資金的に厳しい人は最低でもZEH水準を満たすメーカーを選ぼう。
現基準で言うと「断熱等級5」「一次エネルギー消費等級6」がZEH水準に該当する。
新基準では両方とも等級1(最低基準)になる予定だ。
現制度(子育てグリーン住宅支援事業)ならギリギリ住宅補助金の40万円を貰う事も出来る。(子育て世帯に限る)
おそらく新基準になったらZEH水準では住宅補助金は貰えなくなるだろう。
とにかく安く家を建てたい人は
光熱費や快適性よりも、とにかく安く家を建てたい人は今すぐ超ローコストメーカーを探そう。
数年後に最低基準が引き上げられてしまうので、今なら現基準をギリギリ満たした安い家を建てる事が出来る。

安いぶん性能は低いよ
もちろん新基準では既存不適格住宅となる事は頭に入れておこう。
まとめ
今回の見直しで「一次エネルギー消費等級」「断熱性能等級」ともに3段階で区分される。
あわせて最低基準も底上げされる。
性能の低い家は建てれなくなり、7~8等級あってわかりづらかった等級は3等級になるのでシンプルでわかりやすくなる。
せっかく政府がわかりやすくしてくれるので自分の目指すべき等級をしっかり決めて家づくりしていこう。
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